【デンマークから蒔田氏を迎えてオンラインセミナー開催!ご参加いただきありがとうございました】

2025.12.06

イベントレポート

12月5日に開催した代々主催のオンラインセミナーにご参加いただきありがとうございました。

今回のテーマは、「デンマークから見た建築の未来と、日本の家づくりが進むべき道」。

デンマーク在住の蒔田智則氏を講師にお迎えし、13年間の暮らしを通して見えてきた現地の事情、日本文化に根付く循環の知恵、そしてこれからの家づくりにおいて私たちが向き合うべき視点について、LCAを軸にお話いただきました。

※ LCA
Life Cycle Assessment : 製品やサービスが原料の調達から製造、使用、そして廃棄・リサイクルに至るまでの全過程(ライフサイクル)で、環境に与える影響を科学的かつ定量的に評価する手法

建築業界が排出する二酸化炭素は、全産業の約40%を占めるとも言われています。
つまり建築業界は環境問題において極めて大きな責任を背負っている産業だと言わざるを得ません。
40度を超える猛暑による熱中症死者の増加、毎年のように発生する大雨被害、雪のないゲレンデ——気候変動の影響を挙げればきりがありません。

この現実を真摯に受け止め、責任ある建築づくりを進めていく必要があります。
これからの環境を守るために、どんな素材を選び、どのような建築をつくっていくのか——その姿勢がこれまで以上に問われています。
その判断に欠かせない指標として、LCAの重要性が高まっています。

セミナーでは、蒔田氏が手がけられたデンマークでの事例、日本での取り組み、さらにデンマークで注目されている建材についてもご紹介いただきました。

デンマークと日本の事例の紹介を通してわかることは、LCAで大事なのはもっと建材の特性を知る、建材のデータの収集、そして、それらのアイディアを初期の設計に落とし込むことであって、けっしてLCAの計算ソフトを使いこなすことではないということでした。

設計者が建材を選ぶとき、強度や熱貫流率、施工しやすさ、初期コストといった今までの物差しだけではなく、二酸化炭素の排出量も一つの目安になっていくことを再認識しました。

日本らしいLCAとは?
日本の伝統建築に受け継がれてきた建材や工法を見直すことが、日本らしいLCAの形につながっていくのかもしれません。

未来を生きる子どもたちにより良い環境を残していくため、試行錯誤を繰り返しながら、今、できることに取り組んでいく必要がある。
そんな想いを共有できる時間となりました。

 

蒔田氏からのメッセージです。

「環境問題への対応は、一刻の猶予もありません。代々様のように環境への意識が高く、未来を真剣に見据える企業の皆さまと力を合わせることで、私たち人類が直面しているこの大きな課題を必ず乗り越え、次の100年へとつなげていけると信じています。
LCAはけっして難しいことではありません。ただ、最初は経験のある人と一緒にやった方が良いです。お客様に、LCAという目線から一緒に営業できる機会を作り、ウィンウィンの関係を築いていきたいです。未来に向けてコラボレーションできる日を、心より楽しみにしております。」

 

最後に、参加していただいた方からのお声を紹介させていただきます。

「デンマークやヨーロッパの現状を知ることで、気候変動がいかに進んでいるか認識できた。」
「海外の状況と日本の状況の比較が理解しやすかった。」
「LCAに関する認識をアップデートできました。J-CATをはじめとして日本でもこれから本格的にLCA対応の動きが加速する前に有難い企画です。」
「普段とは違うものの見方や考え方を聞け、大変面白かったです。自然素材を使い、断熱性能の高い建物を意識しながら設計をしていますが、今回のお話を聞き改めて環境負荷の少ない建物を作るということの重要さを再認識しました。以前ドイツに暮らしていたこともあり、LCAを意識はしているものの日本で設計をしていると結局は予算を優先し、環境負荷の小さい建材を使用することの優先順位は低くなっていました。今後はLCAを強みにできるような提案ができればと思いますので、今回のお話をきっかけに知識を深めてみようと思います。」

 

改めまして、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

今後も皆様のお役に立てるセミナーを開催していきたいと思っています。
次回のお知らせをどうぞお楽しみに。

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