〜 山長商店ではたらく人・つながる人 vol. 2 〜
2025.10.10
山長商店ではたらく人・つながる人「木が好き」から始まり、「木を活かす」視点も。製材を軸に、山長商店の一貫生産体制をつなげる。
#木の家 #国産材 #植林 #製材 #材木 #安定供給

山長商店の木材を使ってマイホームを建てた野村健一郎さん。「もっと子どもを褒めよう」を今年の目標に、休日は子どもたちと過ごす時間を大切にしているそうです。
神奈川県出身の野村さんは、紀州材に魅せられて山長商店に入社して12年。製材部門の要として、木と、そして仕事とどのように向き合っているのでしょうか。
入社したのはどんなきっかけですか?
社会人として3年ほど勤めた後、岐阜県立森林文化アカデミーに進学しました。日本の木材自給率が2割を切る時期があったことを知り、日本の林業はどうなってるのかと考えたことも大きかったと思います。卒業を控えた頃に、故・崇秀社長と出会い、山長商店の山を見学する機会を得ました。杉や桧の美しさに心を打たれ、半分勢いで入社を決めました(笑)。

今はどのような業務をされていますか?
製材部門で、需給管理や製品在庫の管理業務を担当しています。具体的には、注文を受けてからの製造指示、CAD室との連携、在庫状況の把握と管理などです。
在庫不足はお客様に迷惑をかけることになりますし、かといって、在庫が多ければ良いというわけでもありません。安定供給と同時に需給に適した在庫のバランスをとることが恒久的なテーマです。
入社時と今では、何か変化したことはありますか?
本当に木が好きなので、杉と桧の美しさを実感できることがありがたいです。良い製品ができた時は単純に嬉しいですし、紀州材はやっぱり綺麗だな〜って思います。
同時に、木材に対する見方も少し変わってきました。僕はまだまだですが、先輩方は原木の段階で木の「法則」をつかんでいます。木の良い面ばかりではなく、欠点になるかもしれないけれど、それぞれの木が持つ特性みたいなものをわかるようになりたいと思うようになりました。
今後やってみたいことはありますか?
山に木の苗を植え、育ち、原木から製品になるまでには、とても長い年月とたくさんの工程があります。先輩方のように木の法則をつかみ、一本一本の木を最大限に活かしたいです。そして、木材の調整や連携をよりスムーズにし、社内全体の効率化に繋げられる仕事をしたいなと思っています。

終始、言葉を選びながら丁寧に話を聞かせてくれた野村さん。一貫生産体制という山長商店ならではの仕組みの中で、木材の調整や社内連携といった多くの要素を柔らかくつなげる仕事は彼にぴったりな気がします。
「子どもたちを褒めてあげたい」という言葉は、「それぞれの木を最大限に活かしたい」という思いとどこか通じ合っているようにも感じました。
爽やかな笑顔が印象に残っています。
〜kinariDESIGN キイノオト編集部〜
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