【無有建築工房 竹原義二氏、構造家 下山聡氏を迎えてセミナー開催】
2024.03.24
イベント告知文化としての木造建築
ー「木造でもできる建築」ではなく「木造だからできる建築」ー
2010年に「公共建築物等木材利用促進法」が施行されてから約15年が経ち、国を挙げての木材の利用促進が進められています。
それに伴い、国内の木造建築の在り方が大きく変わり、木造の大規模公共建築も数多く発表されています。
古来より日本人が深く親しんできた木造建築は、山から収穫される自然素材である木の性質を深く理解し、工夫を積み重ね、構法やディテールを編み出した「文化としての木造建築」と言えるでしょう。
「木は生きた素材である」ということを受け入れ、林業・製材やプレカット加工に携わる木材提供者、設計者、大工が相互関係を結んでいることで、山を守り、建築に紐付く伝統技術伝え、そこに根付く産業を支えていくことにつながると考えています。
昨年秋に竹原義二氏をお招きして開催したセミナー「木造建築の可能性」。セミナー後のアンケートを元に、木造建築の未来について数回に分けて深掘りしてお届けすることになりました。
文化として受け継がれてきた木造建築がなぜ今大きく揺らいでいるのか、そして、なぜその文化を継承していく必要があるのかを考えるセミナー。
今回のテーマは「文化としての木造建築」です。
見どころ①日本における木造建築のルーツとは
日本の木造建築は、1000年以上の歴史があります。長い歴史の中で培われた「在来軸組構法」に着目し、文化を感じられる洗練された加工や組立技術についてお伝えします。
見どころ②近代以降の木造建築について
木造住宅の主流であった軸組構法は、近代に入りどのように発展してきたのか。伝統木造の文化と共に振り返ります。
見どころ③木材に求められる価値の変化と国産無垢材を選択する意味
木材に対する質や価格、安定的な供給が求められることにより、林業の循環の中に引き起こされるジレンマ。林業の持続性からみる国産無垢材利用の重要性について、山長商店榎本長治が語ります。
見どころ④木の本質から考える構造について
構造の要とも言うべきは、その接合部。材を切り欠かなければ組むことはできず、切り欠くことで材の強度が増すことはありません。木の本質を生かした構造について、構造家 下山聡氏に紐解いていただきます。
講師紹介
竹原義二
無有建築工房 主宰
時の経過と素の色合いを纏い、美しさを増していくものをつくり続ける建築家。風土に息づく生活の知恵や美意識、素材のもつ質感、建築に刻み込まれた手の痕跡、素の有様。古くから伝わる日本の住まいの原型を今に活かし、家族がくつろげる美しい住まいづくりを心がけている。無有建築工房
下山 聡
木のしなやかな粘りを生かす構造家。木の性質を生かした構造、現代的な合理性、そして大工仕事への敬意を忘れない。10年余りにわたり無有建築工房の構造設計を手がけ、竹原氏との協働で70棟以上を手がける。
日程・スケジュール
開催日時:2024年 4月24日(水)15:00〜17:00
⚫︎現地参加
開催会場:株式会社ユニソン大阪事業所(大阪市鶴見区茨田大宮2丁目8番13号)
※現地での参加は予定数に達しましたので締め切らせていただきました。
⚫︎オンライン参加
ウェビナー:オンライン参加をお申し込みいただいた方に、後日、視聴用URLをお送りさせていただきます。
参加費:無料
※下記フォームより、事前申し込みが必要です。
※複数名でご参加の場合も、お一人ずつでの申し込みをお願いします。
※申し込みの締切は、4月22日(月)17:00 とさせていただきます。