YAMACHO QUALITY
品質に対する取り組み
山長商店グループJAS製品
弊社の平角JAS製品は、より安心でより安全な家づくりのための強い強度と高い安全性を兼ね備えた製品です。優れた強度を持つ美しい紀州材を熟練の製材技術と高度な乾燥技術で加工・生産しており、弊社は国産無垢材を扱う工場として全国でも数少ない「機械等級区分構造用製材」JAS認定工場Aタイプの認定を受け、商品にはFIPCの認証を得て、合法木材である証明と共に「原産地」表示を行っています。
国産材で初めて横架材でJAS強度表示
山長商店 高強度の杉平角供給へ
(2008-07-18日刊木材新聞)
弊社は国産材工場として、国内で初めて横架材についての機械等級区分製材のJAS認定を取得し、2008年よりJAS強度表示による国産杉平角材の供給を行っています。
JAS制度とは
「農林物資の企画化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」に基づいて、農林水産大臣が制定した日本農林規格(JAS規格)による検査に合格した製品にJASマークを付けることを認める制度です。これによって、製材などの農林物資の品質の改善、生産の合理化、取引の単純化、公正化などが図られることが期待されています。
JAS製材品の意義
1.JAS規格を取得することにより、国産材の信頼性が上がる
今までの国産無垢材(製材品)は、乾燥が不十分で狂いが大きく強度にもバラツキがありました。品質の見極めも非常に難しく、強度と安定が求められる構造材としては「集成材」のほうが向いているとされてきました。
JAS製材品は、JAS法による品質の表示が義務づけられ、その表示から容易に強度・含水率等の木材の性能を知ることができます。含水率・強度にも一定の基準が設けられ、JAS法下では、製材品の品質が安定しています。JAS機械等級区分構造用製材は、新しい国産材の基準として注目を集めています。
山長商店では、表面割れの少なさと、低い含水率を両立させる高い乾燥技術と全量検査による徹底した強度・含水率管理を実施し、「無垢材」でも品質が「集成材」とほぼ同等に安定しているJAS製品を生産しています。
2.強い紀州材をそのままの強度で使用することができる
機械等級区分では、強度と相関がある曲げヤング係数を機械を用いて測定し、その値から非破壊的に強度を推定して等級格付けします。JAS法における機械等級区分製材には、最も高い基準強度値が与えられ、E50から20刻みでE150までの6等級に区分されます。機械等級区分の最大のメリットは、その等級通りの強度で構造計算ができることです。(図1)
紀州材は、(図3)で示すように、国土交通省告示の無等級材の基準強度を上回る杉材が多く、全体の約70%がE90以上と高い強度分布がみられます。強い紀州材をそのままの強度で使用することができる唯一の方法が「JAS機械等級区分製材」なのです。強い紀州材でもJAS製品でなければ無等級扱いとなります。
同じスギでも、無等級材と比べてE90で約1.5倍、E70でも約1.3倍の強度があることがわかります。
JAS製品ではこの数字がそのまま構造計算に使えます。スギE90は、ベイマツE90より長期にわたって「たわみ量」が少ないことがわかります。紀州材は、無等級より強いことがわかります。